接地側が白・非接地側が黒の理由|スイッチと極性の基本
電源の2本の電線
一般的な単相100Vの回路では、電源から2本の電線が来ています。
- 接地側電線(白):大地に接続されていて、対地電圧がほぼ0V。「N(ニュートラル)」とも呼びます。
- 非接地側電線(黒):対地電圧が約100V。「L(ライブ)」とも呼びます。
この2本を負荷(照明など)につなぐと電流が流れて点灯します。
原則1:接地側(白)は負荷へ直接
接地側電線(白)は、スイッチを通さずに負荷まで配線します。
照明器具では、ランプレセプタクルの受金(ねじ部)や引掛シーリングの W と表示された端子が接地側です。ここに必ず白をつなぎます。
なぜ?
もし受金側(人が触れやすい金属部分)に非接地側(黒)をつなぐと、スイッチを切っていても受金部に約100Vがかかったままになります。電球を交換するときに感電する危険があるため、受金は必ず接地側(白)にします。
原則2:非接地側(黒)はスイッチを通す
非接地側電線(黒)は、スイッチを経由してから負荷の中心端子(ランプレセプタクルの先端)につなぎます。
スイッチを黒線側に入れることで、スイッチを切れば負荷側が電源から完全に切り離され、電圧が残りません。
3色目:スイッチと負荷の間(複線図では赤で表現)
スイッチの出口から負荷へ向かう電線は、電源の黒でも白でもない「スイッチが入っているときだけ電圧がかかる線」です。実際の工事では黒や赤を使いますが、当サイトの複線図では赤で描いて区別しています。
「極性」とは?片切スイッチで間違えやすい点
極性とは、器具のどの端子に接地側(白)・非接地側(黒)をつなぐかという「向き」のことです。極性が逆(受金や W 端子に黒、中心端子に白)でも電球は点灯するため、見た目では気づけません。それでも、スイッチを切った状態で受金に電圧が残るので危険です。
片切スイッチの回路で極性を守るポイントは次の2つです。
- スイッチは黒(非接地側)の途中に入れる。白の途中に入れると、スイッチを切っても器具に電圧が残る。
- ランプレセプタクルの受金・引掛シーリングの W 端子には白、中心端子にはスイッチを通った線をつなぐ。
第二種電気工事士の技能試験では、極性の誤りは欠陥(不合格)として扱われます。複線図を描く段階で、白が受金・W 端子に届いているかを必ず確認しましょう。
まとめ
| 電線 | 色 | つなぎ方 |
|---|---|---|
| 接地側 | 白 | 電源 → 負荷の受金(W)へ直接 |
| 非接地側 | 黒 | 電源 → スイッチ → 負荷の中心へ |
200V回路ではこの考え方が変わります(2本とも非接地側)。詳しくは200V回路のカテゴリで練習できます。