接地側が白・非接地側が黒の理由|スイッチと極性の基本

最終更新:2026年10月13日 最終確認:2026年10月17日

電源の2本の電線

一般的な単相100Vの回路では、電源から2本の電線が来ています。

  • 接地側電線(白):大地に接続されていて、対地電圧がほぼ0V。「N(ニュートラル)」とも呼びます。
  • 非接地側電線(黒):対地電圧が約100V。「L(ライブ)」とも呼びます。

この2本を負荷(照明など)につなぐと電流が流れて点灯します。

原則1:接地側(白)は負荷へ直接

接地側電線(白)は、スイッチを通さずに負荷まで配線します。

照明器具では、ランプレセプタクルの受金(ねじ部)や引掛シーリングの W と表示された端子が接地側です。ここに必ず白をつなぎます。

なぜ?

もし受金側(人が触れやすい金属部分)に非接地側(黒)をつなぐと、スイッチを切っていても受金部に約100Vがかかったままになります。電球を交換するときに感電する危険があるため、受金は必ず接地側(白)にします。

原則2:非接地側(黒)はスイッチを通す

非接地側電線(黒)は、スイッチを経由してから負荷の中心端子(ランプレセプタクルの先端)につなぎます。

スイッチを黒線側に入れることで、スイッチを切れば負荷側が電源から完全に切り離され、電圧が残りません。

3色目:スイッチと負荷の間(複線図では赤で表現)

スイッチの出口から負荷へ向かう電線は、電源の黒でも白でもない「スイッチが入っているときだけ電圧がかかる線」です。実際の工事では黒や赤を使いますが、当サイトの複線図では赤で描いて区別しています。

「極性」とは?片切スイッチで間違えやすい点

極性とは、器具のどの端子に接地側(白)・非接地側(黒)をつなぐかという「向き」のことです。極性が逆(受金や W 端子に黒、中心端子に白)でも電球は点灯するため、見た目では気づけません。それでも、スイッチを切った状態で受金に電圧が残るので危険です。

片切スイッチの回路で極性を守るポイントは次の2つです。

  • スイッチは黒(非接地側)の途中に入れる。白の途中に入れると、スイッチを切っても器具に電圧が残る。
  • ランプレセプタクルの受金・引掛シーリングの W 端子には白、中心端子にはスイッチを通った線をつなぐ。

第二種電気工事士の技能試験では、極性の誤りは欠陥(不合格)として扱われます。複線図を描く段階で、白が受金・W 端子に届いているかを必ず確認しましょう。

まとめ

電線 色 つなぎ方
接地側 白 電源 → 負荷の受金(W)へ直接
非接地側 黒 電源 → スイッチ → 負荷の中心へ

200V回路ではこの考え方が変わります(2本とも非接地側)。詳しくは200V回路のカテゴリで練習できます。

→ 複線図の描き方(5ステップ)

← 解説一覧へ戻る