複線図の描き方(5ステップ)

最終更新:2026年10月17日 最終確認:2026年10月17日

例として「電源+片切スイッチ+ランプレセプタクル(1灯)」の複線図を描いてみます。

お題(単線図)

電源100Vイイ222

「電源」「スイッチ(イ)」「ランプレセプタクル(イ)」が線でつながっています。この線1本を、実際の電線に置き換えていきます。

ステップ1:器具を配置する

まず単線図と同じ位置に、電源・スイッチ・負荷の記号を置きます。負荷(ランプレセプタクル)は受金側(W)と中心側(B)の2つの端子を意識します。

ステップ2:接地側電線(白)を引く

電源の接地側(白)から、スイッチを通さずに負荷の受金(W)へ配線します。

ステップ3:非接地側電線(黒)を引く

電源の非接地側(黒)から、スイッチの片方の端子へ配線します。

ステップ4:スイッチから負荷へ

スイッチのもう片方の端子から、負荷の中心端子(B)へ配線します(当サイトの図では赤)。

ステップ5:接続点を打つ

電線どうしがつながる箇所に黒丸(●)を打ちます。これで完成です。

完成図

正しい複線図
電源100Vイイ
  • 白線は電源から受金へ直行(スイッチを通らない)
  • 黒線は電源からスイッチへ
  • スイッチの出口から中心端子へ

この順番(接地側 → 非接地側 → スイッチ → 負荷)を守れば、点滅回路は迷わず描けます。

間違えやすい例:受金と中心が逆

次の図は、白と赤(スイッチから来る線)のつなぎ先が入れ替わっています。

誤り:受金と中心が逆(極性誤り)
電源100Vイイ

電球はこれでも点灯します。しかし、スイッチを切っても受金(ねじ部)に電圧が残るため、電球を交換するときに感電する危険があります。見た目では気づきにくいので、技能試験では極性の誤りは欠陥(不合格)になります。「白は受金へ」をステップ2で必ず守りましょう。

応用:3路スイッチ回路を描く

2か所から1つの照明を点滅させる3路スイッチ回路も、同じ順番で描けます。違うのは、スイッチどうしの間に旅行線が2本入ることだけです。

お題(単線図)
電源100Vイイイ33232
  1. 器具を配置する:電源、3路スイッチ2個、ランプレセプタクルを置く。3路スイッチには0番(共通)・1番・3番の3つの端子がある。
  2. 白を引く:電源の白を、スイッチを通さずに受金へ。ここは点滅回路と同じ。
  3. 黒を引く:電源の黒を、1つ目の3路スイッチの0番へ。
  4. 旅行線を引く:1つ目と2つ目の3路スイッチの1番どうし・3番どうしを2本でつなぐ。
  5. 負荷へ:2つ目の3路スイッチの0番から、ランプレセプタクルの中心へ。
正しい複線図(3路スイッチどうしを結ぶ2本が旅行線)
電源100V013イ013イ

旅行線が1本しかないと、スイッチの向きの組み合わせによっては点灯しません。また、0番と1番・3番を取り違えると、2か所からの点滅が正しく切り替わらなくなります。

描いたあとに確認する4つのポイント

複線図を描き終えたら、施工に入る前に次の4点を指でたどって確認します。技能試験で欠陥になりやすい誤りは、ほとんどがここで見つかります。

  1. 白はスイッチを通らずに、すべての受金・W側・コンセントのW端子へ届いているか
  2. 黒は、すべてのスイッチの電源側(3路スイッチなら電源側の1個の0番)とコンセントへ届いているか
  3. スイッチの数だけ返り線があり、それぞれ単線図どおりの負荷へ行っているか(3路・4路なら旅行線の本数も)
  4. ボックス間の電線の本数と、接続点ごとの電線の本数が数えられるか(リングスリーブ・差込形コネクタの選択に使う)

4つ目の数え方は、電線本数の数え方とリングスリーブの選び方で詳しく解説しています。

→ 点滅回路を練習する / 3路スイッチ回路を練習する / 候補問題の複線図(13問)

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