点滅回路の複線図

1個のスイッチで照明を点滅させる、複線図のもっとも基本となる回路です。接地側電線(白)は電源から負荷へ直接、非接地側電線(黒)はスイッチを経由して負荷へつなぎます。スイッチは必ず非接地側に入れます。

試験での位置づけ

点滅回路は複線図のもっとも基本となる形で、技能試験の候補問題ではほぼすべての問題に含まれます。学科試験の配線図問題を解く土台にもなり、ここが曖昧だと3路スイッチ・パイロットランプなどの応用回路でつまずきます。

点滅回路の複線図を練習する(全12問)

単線図(お題)を見て、正しい複線図を4択から選びます。誤りの選択肢には「なぜ誤りか」の解説が付きます。

1 / 12 ・ 難易度 ★

片切スイッチ+ランプレセプタクル(1灯)

単線図(お題)
電源100Vイイ222

正しい複線図はどれ?

解答例で確認する

例題:片切スイッチ+ランプレセプタクル(1灯)

単線図(お題)
電源100Vイイ222
正しい複線図
電源100Vイイ

接地側電線(白)は電源からランプレセプタクルの受金ねじ部へ直接つなぐ。非接地側電線(黒)は電源からスイッチへ入れ、スイッチの出口(負荷側)からランプの中心端子へつなぐ。受金側にスイッチを入れると、消灯時でも受金部に電圧が残り感電の危険があるため誤り。

点滅回路の複線図の描き方

  1. 電源・スイッチ・負荷(照明)を単線図どおりに配置する。
  2. 接地側電線(白)を、電源から負荷の受金(ランプレセプタクルのねじ部、引掛シーリングのW側)へ直接つなぐ。スイッチは通さない。
  3. 非接地側電線(黒)を、電源からスイッチの電源側端子へつなぐ。
  4. スイッチの負荷側端子から、負荷の中心(非接地側端子)へつなぐ。
  5. 負荷が2灯以上のときは、受金どうし・中心どうしを渡り線でつなぐ。

よくある誤り

極性の逆接続
受金に非接地側(黒/スイッチ経由)をつなぐと、消灯時でもねじ部に電圧が残り感電の危険がある。実技試験では重大欠陥(一発不合格)。
スイッチを接地側に入れる
白線側にスイッチを入れると、スイッチを切っても負荷に電圧がかかったままになる。スイッチは必ず非接地側に入れる。
渡り線の省略
2灯目・3灯目の受金/中心をつながないと、その灯だけ点灯しない。
スイッチの両端子を短絡
スイッチが常に導通した状態になり、消灯できない。

上の練習問題では、これらの誤りが「誤りの選択肢」として出題されます。

全12問の解説

練習問題の答えと、選択肢ごとの「正解の理由」「誤りの理由」です。A〜D は練習問題の選択肢の並びと同じです。問題を解いてから開くのがおすすめです。

問1 片切スイッチ+ランプレセプタクル(1灯)難易度 ★

正解:D

接地側電線(白)は電源からランプレセプタクルの受金ねじ部へ直接つなぐ。非接地側電線(黒)は電源からスイッチへ入れ、スイッチの出口(負荷側)からランプの中心端子へつなぐ。受金側にスイッチを入れると、消灯時でも受金部に電圧が残り感電の危険があるため誤り。

誤りの選択肢

  • A:スイッチ結線誤り
    スイッチが接地側(白)の途中に入っている。点滅はできても、スイッチを切ったときに負荷へ電圧がかかったままになる。スイッチは必ず非接地側(黒)に入れる。
  • B:極性誤り
    負荷の受金(W側)と中心へのつなぎが逆になっている。点灯はするが、スイッチを切っても受金(ねじ部・W側)に電圧が残り、電球交換などのときに感電の危険がある。受金・W側には必ず接地側(白)をつなぐ。
  • C:スイッチ非接地側外れ
    非接地側(黒)がスイッチを通らずに負荷へ直接つながっているため、スイッチを操作しても消えない。黒は電源→スイッチ→負荷の中心の順に通す。
問2 片切スイッチ+引掛シーリング(1灯)難易度 ★

正解:D

負荷が引掛シーリングでも考え方は同じ。白線は電源→シーリングの接地側(W表示側)へ、黒線は電源→スイッチ→シーリングの非接地側へ。スイッチは必ず非接地側(黒)に入れる。

誤りの選択肢

  • A:スイッチ非接地側外れ
    非接地側(黒)がスイッチを通らずに負荷へ直接つながっているため、スイッチを操作しても消えない。黒は電源→スイッチ→負荷の中心の順に通す。
  • B:極性誤り
    負荷の受金(W側)と中心へのつなぎが逆になっている。点灯はするが、スイッチを切っても受金(ねじ部・W側)に電圧が残り、電球交換などのときに感電の危険がある。受金・W側には必ず接地側(白)をつなぐ。
  • C:スイッチ結線誤り
    スイッチが接地側(白)の途中に入っている。点滅はできても、スイッチを切ったときに負荷へ電圧がかかったままになる。スイッチは必ず非接地側(黒)に入れる。
問3 片切スイッチ+ランプレセプタクル(2灯同時点滅)難易度 ★★

正解:A

2灯を1つのスイッチで同時点滅させる。白線は2つの受金を渡り線でつなぎ、赤(スイッチからの負荷側)は2つの中心端子を渡り線でつなぐ。渡り線を省略すると2灯目が点灯しない。

誤りの選択肢

  • B:スイッチ結線誤り
    スイッチが接地側(白)の途中に入っている。点滅はできても、スイッチを切ったときに負荷へ電圧がかかったままになる。スイッチは必ず非接地側(黒)に入れる。
  • C:極性誤り
    負荷の受金(W側)と中心へのつなぎが逆になっている。点灯はするが、スイッチを切っても受金(ねじ部・W側)に電圧が残り、電球交換などのときに感電の危険がある。受金・W側には必ず接地側(白)をつなぐ。
  • D:渡り線省略
    2灯目以降への渡り線がなく、その灯だけ点灯しない。複数の灯を同時に点滅させるときは、受金どうし・中心どうしをそれぞれ渡り線でつなぐ。
問4 片切スイッチ+引掛シーリング(2灯同時点滅)難易度 ★★

正解:A

シーリング2灯の同時点滅。接地側どうし・非接地側(スイッチ経由)どうしをそれぞれ渡り線で接続する。極性(W側=接地側)を必ず合わせること。

誤りの選択肢

  • B:極性誤り
    負荷の受金(W側)と中心へのつなぎが逆になっている。点灯はするが、スイッチを切っても受金(ねじ部・W側)に電圧が残り、電球交換などのときに感電の危険がある。受金・W側には必ず接地側(白)をつなぐ。
  • C:渡り線省略
    2灯目以降への渡り線がなく、その灯だけ点灯しない。複数の灯を同時に点滅させるときは、受金どうし・中心どうしをそれぞれ渡り線でつなぐ。
  • D:スイッチ結線誤り
    スイッチが接地側(白)の途中に入っている。点滅はできても、スイッチを切ったときに負荷へ電圧がかかったままになる。スイッチは必ず非接地側(黒)に入れる。
問5 片切スイッチ+ランプレセプタクル(結線位置に注意)難易度 ★★

正解:D

スイッチは非接地側(黒)に、負荷と直列に入れる。スイッチの両端子を渡してしまうとスイッチが常に導通して消灯できない。また受金(W)は必ず接地側(白)につなぐ。受金にスイッチ側の電線をつなぐと極性誤りで感電の危険がある。

誤りの選択肢

  • A:極性誤り
    負荷の受金(W側)と中心へのつなぎが逆になっている。点灯はするが、スイッチを切っても受金(ねじ部・W側)に電圧が残り、電球交換などのときに感電の危険がある。受金・W側には必ず接地側(白)をつなぐ。
  • B:スイッチ結線誤り
    スイッチが接地側(白)の途中に入っている。点滅はできても、スイッチを切ったときに負荷へ電圧がかかったままになる。スイッチは必ず非接地側(黒)に入れる。
  • C:スイッチ非接地側外れ
    非接地側(黒)がスイッチを通らずに負荷へ直接つながっているため、スイッチを操作しても消えない。黒は電源→スイッチ→負荷の中心の順に通す。
問6 片切スイッチ+ランプレセプタクル(3灯同時点滅)難易度 ★★

正解:D

3灯を1つのスイッチで同時点滅させる。接地側(白)は3つの受金を渡り線でつなぎ、スイッチからの負荷側(赤)は3つの中心端子を渡り線でつなぐ。渡り線は「受金どうし」「中心どうし」をそれぞれ数珠つなぎにする。1か所でも渡り線が抜けるとその先の灯が点かない。

誤りの選択肢

  • A:渡り線省略
    2灯目以降への渡り線がなく、その灯だけ点灯しない。複数の灯を同時に点滅させるときは、受金どうし・中心どうしをそれぞれ渡り線でつなぐ。
  • B:スイッチ結線誤り
    スイッチが接地側(白)の途中に入っている。点滅はできても、スイッチを切ったときに負荷へ電圧がかかったままになる。スイッチは必ず非接地側(黒)に入れる。
  • C:極性誤り
    負荷の受金(W側)と中心へのつなぎが逆になっている。点灯はするが、スイッチを切っても受金(ねじ部・W側)に電圧が残り、電球交換などのときに感電の危険がある。受金・W側には必ず接地側(白)をつなぐ。
問7 片切スイッチ+引掛シーリング(3灯同時点滅)難易度 ★★

正解:B

引掛シーリング3灯の同時点滅。接地側(W表示側)どうし、非接地側(スイッチ経由)どうしをそれぞれ渡り線で数珠つなぎにする。すべての器具で極性(W側=接地側)を必ず合わせること。

誤りの選択肢

  • A:スイッチ結線誤り
    スイッチが接地側(白)の途中に入っている。点滅はできても、スイッチを切ったときに負荷へ電圧がかかったままになる。スイッチは必ず非接地側(黒)に入れる。
  • C:渡り線省略
    2灯目以降への渡り線がなく、その灯だけ点灯しない。複数の灯を同時に点滅させるときは、受金どうし・中心どうしをそれぞれ渡り線でつなぐ。
  • D:極性誤り
    負荷の受金(W側)と中心へのつなぎが逆になっている。点灯はするが、スイッチを切っても受金(ねじ部・W側)に電圧が残り、電球交換などのときに感電の危険がある。受金・W側には必ず接地側(白)をつなぐ。
問8 片切スイッチ2個+ランプレセプタクル2灯(別々に点滅)難易度 ★★★

正解:C

2つの負荷をそれぞれ別のスイッチで点滅させる回路。接地側(白)は電源から両方の受金へ共通で配る。非接地側(黒)は電源から両方のスイッチの電源側へ送る(送り線)。各スイッチの負荷側から、対応する負荷(イ→A、ロ→B)の中心へつなぐ。スイッチと負荷の対応を間違えたり、片方のスイッチに黒を送り忘れたりしないこと。

誤りの選択肢

  • A:極性誤り
    負荷の受金(W側)と中心へのつなぎが逆になっている。点灯はするが、スイッチを切っても受金(ねじ部・W側)に電圧が残り、電球交換などのときに感電の危険がある。受金・W側には必ず接地側(白)をつなぐ。
  • B:スイッチと負荷の対応誤り
    スイッチと負荷の組み合わせが入れ替わっている(たすき掛け)。単線図で同じ記号(イ・ロなど)が付いたスイッチと負荷どうしをつなぐ。
  • D:送り線省略
    2つ目のスイッチに非接地側(黒)が来ておらず、そのスイッチの回路は点灯しない。黒はすべてのスイッチの電源側へ渡り線でつなぐ。
問9 片切スイッチ2個+引掛シーリング2灯(別々に点滅)難易度 ★★★

正解:B

負荷が引掛シーリングでも考え方は同じ。白は両方の接地側端子へ共通、黒は両方のスイッチへ。イのスイッチはイの灯、ロのスイッチはロの灯だけを制御する。極性(W側=白)も各器具で合わせる。

誤りの選択肢

  • A:送り線省略
    2つ目のスイッチに非接地側(黒)が来ておらず、そのスイッチの回路は点灯しない。黒はすべてのスイッチの電源側へ渡り線でつなぐ。
  • C:スイッチと負荷の対応誤り
    スイッチと負荷の組み合わせが入れ替わっている(たすき掛け)。単線図で同じ記号(イ・ロなど)が付いたスイッチと負荷どうしをつなぐ。
  • D:極性誤り
    負荷の受金(W側)と中心へのつなぎが逆になっている。点灯はするが、スイッチを切っても受金(ねじ部・W側)に電圧が残り、電球交換などのときに感電の危険がある。受金・W側には必ず接地側(白)をつなぐ。
問10 片切スイッチ2個+ランプ・シーリング(別々に点滅)難易度 ★★★

正解:C

種類の違う負荷でも配線の考え方は同じ。接地側(白)は電源から両方の負荷の受金(W側)へ、非接地側(黒)は電源から両方のスイッチへ送る。スイッチ イ はランプ、スイッチ ロ はシーリングを点滅させる。

誤りの選択肢

  • A:極性誤り
    負荷の受金(W側)と中心へのつなぎが逆になっている。点灯はするが、スイッチを切っても受金(ねじ部・W側)に電圧が残り、電球交換などのときに感電の危険がある。受金・W側には必ず接地側(白)をつなぐ。
  • B:スイッチと負荷の対応誤り
    スイッチと負荷の組み合わせが入れ替わっている(たすき掛け)。単線図で同じ記号(イ・ロなど)が付いたスイッチと負荷どうしをつなぐ。
  • D:送り線省略
    2つ目のスイッチに非接地側(黒)が来ておらず、そのスイッチの回路は点灯しない。黒はすべてのスイッチの電源側へ渡り線でつなぐ。
問11 片切スイッチ2個+ランプ3灯(2灯をイ・1灯をロ)難易度 ★★★

正解:D

3灯のうち2灯をスイッチ イ で同時点滅、残り1灯をスイッチ ロ で点滅させる。イ側の2灯は受金どうし・中心どうしを渡り線でつなぐ。白は全灯の受金へ共通、黒は両方のスイッチへ。イの負荷側は2灯の中心へ、ロの負荷側は残り1灯の中心へ。

誤りの選択肢

  • A:送り線省略
    2つ目のスイッチに非接地側(黒)が来ておらず、そのスイッチの回路は点灯しない。黒はすべてのスイッチの電源側へ渡り線でつなぐ。
  • B:スイッチと負荷の対応誤り
    スイッチと負荷の組み合わせが入れ替わっている(たすき掛け)。単線図で同じ記号(イ・ロなど)が付いたスイッチと負荷どうしをつなぐ。
  • C:極性誤り
    負荷の受金(W側)と中心へのつなぎが逆になっている。点灯はするが、スイッチを切っても受金(ねじ部・W側)に電圧が残り、電球交換などのときに感電の危険がある。受金・W側には必ず接地側(白)をつなぐ。
問12 片切スイッチ2個+引掛シーリング3灯(2灯をイ・1灯をロ)難易度 ★★★

正解:C

シーリング3灯を2:1に分けて2つのスイッチで制御する。イ側2灯は接地側どうし・非接地側どうしを渡り線で接続。白は全灯共通、黒は両スイッチへ送る。各器具の極性に注意する。

誤りの選択肢

  • A:極性誤り
    負荷の受金(W側)と中心へのつなぎが逆になっている。点灯はするが、スイッチを切っても受金(ねじ部・W側)に電圧が残り、電球交換などのときに感電の危険がある。受金・W側には必ず接地側(白)をつなぐ。
  • B:スイッチと負荷の対応誤り
    スイッチと負荷の組み合わせが入れ替わっている(たすき掛け)。単線図で同じ記号(イ・ロなど)が付いたスイッチと負荷どうしをつなぐ。
  • D:送り線省略
    2つ目のスイッチに非接地側(黒)が来ておらず、そのスイッチの回路は点灯しない。黒はすべてのスイッチの電源側へ渡り線でつなぐ。

答えを選ぶ前の確認ポイント

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