複合回路の複線図
パイロットランプの結線には「同時点滅(負荷と並列)」と「常時点灯(電源に直結)」があります。回路図の指示に合わせて正しくつなぎ分けます。
試験での位置づけ
確認表示灯(パイロットランプ)を含む複合回路です。候補問題では「常時点灯」と「同時点滅」がそれぞれ別の問題として出ます。3つの点灯方式で結線がまったく違うため、施工条件の指示の読み取りと書き分けが要になります。
複合回路の複線図を練習する(全12問)
単線図(お題)を見て、正しい複線図を4択から選びます。誤りの選択肢には「なぜ誤りか」の解説が付きます。
1 / 12 ・ 難易度 ★★
パイロットランプ「同時点滅」+片切スイッチ+ランプ
正しい複線図はどれ?
解答例で確認する
例題:パイロットランプ「同時点滅」+片切スイッチ+ランプ
同時点滅では、パイロットランプを負荷と並列につなぐ。片側は接地側(白)、もう片側はスイッチの負荷側(負荷の中心と同じ)。こうするとスイッチONで負荷とパイロットが同時に点灯する。
複合回路の複線図の描き方
- 先に負荷とスイッチの基本結線を描く(白→受金、黒→スイッチ、スイッチ→負荷の中心)。
- 同時点滅:パイロットランプを負荷と並列につなぐ(片側は接地側の白、片側はスイッチの負荷側)。
- 常時点灯:パイロットランプを電源に直結する(片側に白、片側に黒)。
- 異時点滅:パイロットランプをスイッチと並列につなぐ。負荷が消えているときにパイロットランプが点灯する。
よくある誤り
- 点灯方式の取り違え
- 同時点滅を常時点灯につなぐ(またはその逆)。施工条件の指示(同時点滅/常時点灯/異時点滅)と合っているか必ず確認する。
- パイロットランプの片側だけ結線
- 片側が未接続だとパイロットランプが点灯しない。
- 併設コンセントをスイッチ経由に
- コンセントは電源に直結して常時通電させる。
上の練習問題では、これらの誤りが「誤りの選択肢」として出題されます。
全12問の解説
練習問題の答えと、選択肢ごとの「正解の理由」「誤りの理由」です。A〜D は練習問題の選択肢の並びと同じです。問題を解いてから開くのがおすすめです。
問1 パイロットランプ「同時点滅」+片切スイッチ+ランプ難易度 ★★
正解:A
同時点滅では、パイロットランプを負荷と並列につなぐ。片側は接地側(白)、もう片側はスイッチの負荷側(負荷の中心と同じ)。こうするとスイッチONで負荷とパイロットが同時に点灯する。
誤りの選択肢
- B:パイロット結線誤り(常時点灯になっている)
表示灯が電源の白と黒に直接つながり、常時点灯になっている。同時点滅は、表示灯を負荷と並列(白とスイッチの負荷側の間)につなぐ。 - C:パイロット片側未接続
表示灯の片側しかつながっておらず、点灯しない。表示灯は2つの端子の両方を、点灯方式に合った線につなぐ。 - D:極性誤り
負荷の受金(W側)と中心へのつなぎが逆になっている。点灯はするが、スイッチを切っても受金(ねじ部・W側)に電圧が残り、電球交換などのときに感電の危険がある。受金・W側には必ず接地側(白)をつなぐ。
問2 パイロットランプ「常時点灯」+片切スイッチ+ランプ難易度 ★★
正解:D
常時点灯では、パイロットランプを電源に直結する(片側に接地側の白、もう片側に非接地側の黒)。パイロットは常に点灯し、スイッチは負荷だけを制御する。スイッチの位置表示に使う。
誤りの選択肢
- A:パイロット結線誤り(同時点滅になっている)
表示灯がスイッチの負荷側につながり、照明と一緒に点滅(同時点滅)してしまう。常時点灯は、表示灯を電源の白と黒に直接つなぐ。 - B:極性誤り
負荷の受金(W側)と中心へのつなぎが逆になっている。点灯はするが、スイッチを切っても受金(ねじ部・W側)に電圧が残り、電球交換などのときに感電の危険がある。受金・W側には必ず接地側(白)をつなぐ。 - C:パイロット片側未接続
表示灯の片側しかつながっておらず、点灯しない。表示灯は2つの端子の両方を、点灯方式に合った線につなぐ。
問3 パイロットランプ「同時点滅」+片切スイッチ+引掛シーリング難易度 ★★
正解:A
負荷がシーリングでも同時点滅の考え方は同じ。パイロットは負荷と並列(白側とスイッチ負荷側)。常時点灯用の結線(電源直結)と間違えないこと。
誤りの選択肢
- B:パイロット片側未接続
表示灯の片側しかつながっておらず、点灯しない。表示灯は2つの端子の両方を、点灯方式に合った線につなぐ。 - C:パイロット結線誤り(常時点灯になっている)
表示灯が電源の白と黒に直接つながり、常時点灯になっている。同時点滅は、表示灯を負荷と並列(白とスイッチの負荷側の間)につなぐ。 - D:極性誤り
負荷の受金(W側)と中心へのつなぎが逆になっている。点灯はするが、スイッチを切っても受金(ねじ部・W側)に電圧が残り、電球交換などのときに感電の危険がある。受金・W側には必ず接地側(白)をつなぐ。
問4 パイロットランプ「常時点灯」+片切スイッチ+引掛シーリング難易度 ★★★
正解:A
常時点灯はパイロットを電源に直結。パイロットの片側だけしかつながないと点灯しない。負荷側の極性も合わせる。
誤りの選択肢
- B:パイロット結線誤り(同時点滅になっている)
表示灯がスイッチの負荷側につながり、照明と一緒に点滅(同時点滅)してしまう。常時点灯は、表示灯を電源の白と黒に直接つなぐ。 - C:極性誤り
負荷の受金(W側)と中心へのつなぎが逆になっている。点灯はするが、スイッチを切っても受金(ねじ部・W側)に電圧が残り、電球交換などのときに感電の危険がある。受金・W側には必ず接地側(白)をつなぐ。 - D:パイロット片側未接続
表示灯の片側しかつながっておらず、点灯しない。表示灯は2つの端子の両方を、点灯方式に合った線につなぐ。
問5 パイロットランプ「同時点滅」+片切スイッチ+ランプ(結線に注意)難易度 ★★★
正解:D
同時点滅のパイロットは「負荷と並列」。負荷と直列に入れると負荷が暗くなったりパイロットが点かなかったりする。白はパイロットと負荷の受金へ、スイッチ負荷側はパイロットと負荷の中心へ。
誤りの選択肢
- A:極性誤り
負荷の受金(W側)と中心へのつなぎが逆になっている。点灯はするが、スイッチを切っても受金(ねじ部・W側)に電圧が残り、電球交換などのときに感電の危険がある。受金・W側には必ず接地側(白)をつなぐ。 - B:パイロット片側未接続
表示灯の片側しかつながっておらず、点灯しない。表示灯は2つの端子の両方を、点灯方式に合った線につなぐ。 - C:パイロット結線誤り(常時点灯になっている)
表示灯が電源の白と黒に直接つながり、常時点灯になっている。同時点滅は、表示灯を負荷と並列(白とスイッチの負荷側の間)につなぐ。
問6 パイロットランプ「異時点滅」+片切スイッチ+ランプ難易度 ★★★
正解:B
異時点滅は、負荷が消えているとき(スイッチOFF)にパイロットランプが点灯する方式。PLはスイッチと並列につなぐ(片側に非接地側の黒、もう片側にスイッチ負荷側=負荷の中心と同じ)。スイッチONで負荷が点くとPLは短絡されて消える。同時点滅(負荷と並列)と間違えないこと。
誤りの選択肢
- A:パイロット結線誤り(異時点滅になっていない)
表示灯が負荷と並列(同時点滅)になっている。異時点滅(照明が消えているときに表示灯が点く)は、表示灯をスイッチと並列(黒とスイッチの負荷側の間)につなぐ。 - C:パイロット片側未接続
表示灯の片側しかつながっておらず、点灯しない。表示灯は2つの端子の両方を、点灯方式に合った線につなぐ。 - D:極性誤り
負荷の受金(W側)と中心へのつなぎが逆になっている。点灯はするが、スイッチを切っても受金(ねじ部・W側)に電圧が残り、電球交換などのときに感電の危険がある。受金・W側には必ず接地側(白)をつなぐ。
問7 パイロットランプ「異時点滅」+片切スイッチ+引掛シーリング難易度 ★★★
正解:B
負荷がシーリングでも異時点滅の考え方は同じ。PLはスイッチと並列(黒側とスイッチ負荷側)。負荷点灯時にPL消灯、負荷消灯時にPL点灯となる。
誤りの選択肢
- A:パイロット結線誤り(異時点滅になっていない)
表示灯が負荷と並列(同時点滅)になっている。異時点滅(照明が消えているときに表示灯が点く)は、表示灯をスイッチと並列(黒とスイッチの負荷側の間)につなぐ。 - C:パイロット片側未接続
表示灯の片側しかつながっておらず、点灯しない。表示灯は2つの端子の両方を、点灯方式に合った線につなぐ。 - D:極性誤り
負荷の受金(W側)と中心へのつなぎが逆になっている。点灯はするが、スイッチを切っても受金(ねじ部・W側)に電圧が残り、電球交換などのときに感電の危険がある。受金・W側には必ず接地側(白)をつなぐ。
問8 パイロットランプ「同時点滅」+ランプ+常時通電コンセント難易度 ★★★
正解:A
同時点滅のPL(負荷と並列)にコンセントを併設。コンセントは電源に直結して常時通電させ、スイッチを通さない。コンセントをスイッチ経由にすると、スイッチOFFでコンセントが使えなくなる。
誤りの選択肢
- B:パイロット結線誤り(常時点灯)
表示灯が電源の白と黒に直接つながり、常時点灯になっている。同時点滅は、表示灯を負荷と並列(白とスイッチの負荷側の間)につなぐ。 - C:極性誤り
負荷の受金(W側)と中心へのつなぎが逆になっている。点灯はするが、スイッチを切っても受金(ねじ部・W側)に電圧が残り、電球交換などのときに感電の危険がある。受金・W側には必ず接地側(白)をつなぐ。 - D:コンセントの結線誤り
コンセントがスイッチの負荷側(照明と同じ側)につながっていて、照明を消すとコンセントも使えなくなる。コンセントは電源の白と黒に直接つなぎ、常に使える状態にする。
問9 パイロットランプ「常時点灯」+ランプ+常時通電コンセント難易度 ★★★
正解:C
常時点灯のPLは電源に直結(白と黒)。コンセントも電源に直結で常時通電。PLもコンセントもスイッチの影響を受けず、スイッチは負荷だけを制御する。
誤りの選択肢
- A:コンセントの結線誤り
コンセントがスイッチの負荷側(照明と同じ側)につながっていて、照明を消すとコンセントも使えなくなる。コンセントは電源の白と黒に直接つなぎ、常に使える状態にする。 - B:極性誤り
負荷の受金(W側)と中心へのつなぎが逆になっている。点灯はするが、スイッチを切っても受金(ねじ部・W側)に電圧が残り、電球交換などのときに感電の危険がある。受金・W側には必ず接地側(白)をつなぐ。 - D:パイロット結線誤り(同時点滅)
表示灯がスイッチの負荷側につながり、照明と一緒に点滅(同時点滅)してしまう。常時点灯は、表示灯を電源の白と黒に直接つなぐ。
問10 パイロットランプ「異時点滅」+ランプ+常時通電コンセント難易度 ★★★
正解:C
異時点滅のPL(スイッチと並列)にコンセントを併設した複合回路。PLはスイッチと並列、コンセントは電源直結。3つの結線(PL・負荷・コンセント)をそれぞれ正しく分けること。
誤りの選択肢
- A:パイロット結線誤り(異時点滅になっていない)
表示灯が負荷と並列(同時点滅)になっている。異時点滅(照明が消えているときに表示灯が点く)は、表示灯をスイッチと並列(黒とスイッチの負荷側の間)につなぐ。 - B:コンセントの結線誤り
コンセントがスイッチの負荷側(照明と同じ側)につながっていて、照明を消すとコンセントも使えなくなる。コンセントは電源の白と黒に直接つなぎ、常に使える状態にする。 - D:極性誤り
負荷の受金(W側)と中心へのつなぎが逆になっている。点灯はするが、スイッチを切っても受金(ねじ部・W側)に電圧が残り、電球交換などのときに感電の危険がある。受金・W側には必ず接地側(白)をつなぐ。
問11 パイロットランプ「同時点滅」+引掛シーリング+常時通電コンセント難易度 ★★★
正解:C
シーリングの同時点滅PLにコンセントを併設。白は電源から負荷の接地側・PL片側・コンセントW端子へ。コンセントの反対側は電源直結(常時通電)。
誤りの選択肢
- A:パイロット結線誤り(常時点灯)
表示灯が電源の白と黒に直接つながり、常時点灯になっている。同時点滅は、表示灯を負荷と並列(白とスイッチの負荷側の間)につなぐ。 - B:極性誤り
負荷の受金(W側)と中心へのつなぎが逆になっている。点灯はするが、スイッチを切っても受金(ねじ部・W側)に電圧が残り、電球交換などのときに感電の危険がある。受金・W側には必ず接地側(白)をつなぐ。 - D:コンセントの結線誤り
コンセントがスイッチの負荷側(照明と同じ側)につながっていて、照明を消すとコンセントも使えなくなる。コンセントは電源の白と黒に直接つなぎ、常に使える状態にする。
問12 パイロットランプ「常時点灯」+引掛シーリング+常時通電コンセント難易度 ★★★
正解:D
常時点灯PL・常時通電コンセントをともに電源へ直結し、スイッチはシーリングのみを制御する。PLとコンセントの「電源直結」を正しく描き分ける。
誤りの選択肢
- A:極性誤り
負荷の受金(W側)と中心へのつなぎが逆になっている。点灯はするが、スイッチを切っても受金(ねじ部・W側)に電圧が残り、電球交換などのときに感電の危険がある。受金・W側には必ず接地側(白)をつなぐ。 - B:パイロット結線誤り(同時点滅)
表示灯がスイッチの負荷側につながり、照明と一緒に点滅(同時点滅)してしまう。常時点灯は、表示灯を電源の白と黒に直接つなぐ。 - C:コンセントの結線誤り
コンセントがスイッチの負荷側(照明と同じ側)につながっていて、照明を消すとコンセントも使えなくなる。コンセントは電源の白と黒に直接つなぎ、常に使える状態にする。
答えを選ぶ前の確認ポイント
- 表示灯の点灯方式(同時点滅・常時点灯・異時点滅)を単線図の指示で確認したか
- 同時点滅=負荷と並列、常時点灯=白と黒に直結、異時点滅=スイッチと並列
- 負荷の受金・W側に白がつながっているか