技能試験の候補問題13問|複線図で押さえるポイント

最終更新:2026年10月13日 最終確認:2026年10月17日

候補問題とは

第二種電気工事士の技能試験では、受験年度の初めに 13問の候補問題(単線図)が公表され、そのうち 1問が本番で出題されます。試験時間は 40分。多くの受験者は、単線図を見てまず 複線図に描き起こし、それを見ながら器具を結線します。

候補問題は年度ごとに細部が入れ替わりますが、登場する回路要素はほぼ決まっています。ここでは要素ごとに「どんな問題で出るか」「複線図で注意する点」を整理します。

13問それぞれの複線図とボックス内の接続は、候補問題の複線図(No.1〜No.13)で1問ずつ解説しています。

※ 番号や構成は年度で変わります。受験年度の公表資料(一般財団法人 電気技術者試験センター)で最新の候補問題をご確認ください。以下は近年(令和8年度=2026年度)の傾向をもとにした整理です。

複線図で押さえる回路要素と、候補問題での登場

点滅回路(片切スイッチ)

ほぼすべての候補問題の土台です。「接地側電線(白)は負荷へ直接」「非接地側電線(黒)はスイッチを通してから負荷へ」の原則をまず体に入れます。

→ 点滅回路の練習

3路スイッチ

2か所から照明を操作する問題に登場します(令和8年度はNo.6)。0番(共通)に電源または負荷、1番どうし・3番どうしを旅行線でつなぐのが基本。旅行線は必ず2本です。

→ 3路スイッチ回路の練習

4路スイッチ

3か所以上から操作する問題(令和8年度はNo.7)。両端に3路、間に4路を入れ、旅行線は4本。4路スイッチは2本の旅行線の両方に入れます。

→ 4路スイッチ回路の練習

パイロットランプ(確認表示灯)

「常時点灯」の問題(No.2)と「同時点滅」の問題(No.10)が、それぞれ別の候補問題として出ます。

  • 常時点灯:電源に直結(白と黒)。スイッチと無関係に点灯。
  • 同時点滅:負荷と並列(白側とスイッチの負荷側)。負荷と一緒に点滅。

施工条件の指示と結線が合っているか必ず確認します。

→ 複合回路(パイロットランプ)の練習

自動点滅器(EEスイッチ)

屋外灯を明るさで自動点滅させる問題(令和8年度はNo.13)。端子台で代用出題されることもあります。端子1=非接地側、端子2=接地側、端子3=負荷。端子2に接地側をつながないと器具が動きません。

→ 自動点滅器の練習

200V・混在回路

配線用遮断器(B)や漏電遮断器(BE)に、接地極付コンセントや電動機(M)、あるいは100V回路が混在する問題(No.4・No.5)。200V側は2線とも非接地側で、白線は使いません。遮断器は2極とも通します。20A 250Vコンセントが出る年もあり、刃受けの形と極の位置に注意します。

→ 200V回路の練習

接地極付・接地端子付コンセント(EET)

接地極(E)と接地端子(ET)の両方をもつコンセントの問題(No.9)。緑の接地線は接地極・接地端子につなぎ、刃受けやW端子につながないこと。接続先を間違えると欠陥になります。

→ コンセントを含む回路の練習

タイムスイッチ・リモコンリレー(端子台で代用)

タイムスイッチの問題(No.3)やリモコンリレーの問題(No.8)では、実物の代わりに端子台が支給されます。施工条件で「端子○番に△△をつなぐ」と指定されるため、指示を正確に読み取る力が要ります。結線の考え方自体は、電源・負荷・スイッチ相当の端子を見分けられれば難しくありません。

金属管工事・PF管工事

ねじなし電線管(E19)やPF管(PF16)にIV線を通す問題(No.11・No.12)。これは複線図というより施工技術の課題で、管とボックスの接続、絶縁ブッシング、ボンド線などの作業が中心です。

複線図で共通して注意する点

  • 接地側(白)・非接地側(黒)を最初に区別する。 接地側は負荷の受金・コンセントのW端子へ、スイッチや器具の電源端子は非接地側から。
  • 極性を守る。 ランプレセプタクルの受金、引掛シーリングのW側、コンセントのW端子には必ず接地側(白)。逆にすると重大欠陥。
  • 渡り線を省略しない。 2灯以上、連用コンセント、3路の旅行線など、必要な本数を必ず描く。
  • 接地線(緑)は接地極・接地端子だけに。 刃受けやW端子、電源端子につながない。
  • 端子台の問題は施工条件を丸で囲んで読む。 どの端子が電源側・負荷側・スイッチ側かを先に決めてから複線図に落とす。

このサイトでの対策

本サイトの練習問題は、候補問題に出る回路要素を1つずつ切り出して、単線図から正しい複線図を4択で選ぶ形にしています。要素ごとに手を動かして慣れておくと、本番で13問のどれが出ても複線図の骨格がすぐ描けます。

→ 7カテゴリ・全82問の一覧へ / テストモード(ランダム10問・合否判定)

(タイムスイッチ・リモコンリレー・金属管/PF管工事は4択の練習問題では扱っていませんが、候補問題のページで複線図とボックス内の接続を解説しています。器具の実物や工具を使う練習は、市販の技能試験対策セットや解説動画を併用してください。)


本記事は一般財団法人 電気技術者試験センターの公表情報と、独学合格者・実務者による候補問題の解説を参考に、当サイトが独自にまとめたものです。公式の単線図・複線図は転載していません。受験年度の候補問題は必ず公式発表をご確認ください。

よくある質問

候補問題は毎年変わりますか?
13問という数と全体の傾向は例年ほぼ同じですが、各問の細かい構成や番号は年度ごとに変わります。受験年度の公表資料(一般財団法人 電気技術者試験センター)を必ず確認してください。
候補問題の複線図は暗記した方がよいですか?
丸暗記より、回路要素ごとの結線ルール(接地側・非接地側、3路の旅行線、パイロットの点灯方式など)を理解して単線図から自力で描けるようにする方が、条件が変わっても対応できます。
複線図を描かずに施工してもよいですか?
制度上は必須ではありませんが、ジョイントボックス内の接続を1か所間違えると欠陥(不合格)になります。初心者は複線図に起こしてから作業するのが安全です。

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