候補問題No.12の複線図|PF管工事(合成樹脂製可とう電線管)
第二種電気工事士 技能試験・令和8年度(2026年度)の公表問題 No.12 を、複線図に描き起こして解説します。
問題の概要
- ボックス2か所の問題です。電源(VVF2.0-2C)が入る金属製のアウトレットボックスBに、スイッチ イ(VVF1.6-2C)と、PF管(PF16)に通したIV線1.6mm×3本(黒・白・赤)でスイッチ ロ・コンセントがつながります。
- VVF用ジョイントボックスAには、ランプレセプタクル ロと引掛シーリング(角形)イがつながります。A〜B間は VVF1.6-3C です。
- PF管はボックスコネクタでアウトレットボックスに取り付けます(上期試験では「ボックスコネクタはジョイントボックス側に取り付けること」と指定)。
複線図(当サイト作成)
白=接地側黒=非接地側赤=スイッチから負荷へ(返り線)●=ボックス内の接続点
※ 公表図と同じく電源を上に置いています。スイッチ イは配線が交差しにくいよう、右側を電源側として描いています。
電線の色は、回路上の役割で塗り分けています。図記号は見分けやすさを優先して一部簡略化しています(例:ランプレセプタクルは試験の図ではⓇですが、この図では丸に×で描いています)。実際に使う電線の色(ケーブルの心線色)は、試験問題の施工条件に従ってください。 公表された単線図は電気技術者試験センターのPDFで確認できます。
どのスイッチで何が点くか
- スイッチ イ → 引掛シーリング イ
- スイッチ ロ → ランプレセプタクル ロ
- コンセント → 常に電源
複線図の描き方
- 電源の白(接地側)を、PF管の白(コンセントのW側)と、ボックスA経由でランプレセプタクル ロの受金・引掛シーリング イの接地側へつなぐ。
- 電源の黒(非接地側)を、スイッチ イの電源側と、PF管の黒(スイッチ ロの電源側→渡り線でコンセント)へつなぐ。
- スイッチ イの負荷側から、ボックスA経由で引掛シーリング イへ。
- スイッチ ロの負荷側からPF管の赤で戻し、ボックスA経由でランプレセプタクル ロへ。
- ボックスA〜B間は「白+返り線イ+返り線ロ」の3本。黒はボックスAへ行かない。
ボックス内の接続とリングスリーブ
接続点ごとに、集まる電線の太さと本数から、リングスリーブの大きさ・刻印と、差込形コネクタの種類が決まります。 どのボックスでリングスリーブ・差込形コネクタを使うかは、本番の施工条件で指定されます。 選び方の早見表はリングスリーブの選び方にまとめています。
ボックスB(アウトレットボックス)リングスリーブなら:小(刻印○)×2、小(刻印小)×2
| 接続点 | つなぐ電線 | リングスリーブ(刻印) | 差込形コネクタ |
|---|---|---|---|
| 非接地側(黒) | 電源(2.0mm)、スイッチ イ(電源側)(1.6mm)、PF管(IV黒)→ スイッチ ロ・コンセント(1.6mm) | 小(小) | 3本用 |
| 接地側(白) | 電源(2.0mm)、ボックスAへ(1.6mm)、PF管(IV白)→ コンセントW(1.6mm) | 小(小) | 3本用 |
| スイッチ イ〜引掛シーリング イ(赤) | スイッチ イ(負荷側)(1.6mm)、ボックスAへ(1.6mm) | 小(○) | 2本用 |
| スイッチ ロ〜ランプレセプタクル ロ(赤) | PF管(IV赤)← スイッチ ロ(1.6mm)、ボックスAへ(1.6mm) | 小(○) | 2本用 |
ボックスAリングスリーブなら:小(刻印○)×2、小(刻印小)×1
| 接続点 | つなぐ電線 | リングスリーブ(刻印) | 差込形コネクタ |
|---|---|---|---|
| 接地側(白) | ボックスBから(1.6mm)、ランプレセプタクル ロ(受金)(1.6mm)、引掛シーリング イ(接地側)(1.6mm) | 小(小) | 3本用 |
| スイッチ ロ〜ランプレセプタクル ロ(赤) | ボックスBから(1.6mm)、ランプレセプタクル ロ(中心)(1.6mm) | 小(○) | 2本用 |
| スイッチ イ〜引掛シーリング イ(赤) | ボックスBから(1.6mm)、引掛シーリング イ(中心)(1.6mm) | 小(○) | 2本用 |
電線の本数
| 区間 | 電線の本数 |
|---|---|
| 電源 〜 ボックスB | 2本(VVF2.0-2C) |
| ボックスB 〜 スイッチ イ | 2本 |
| ボックスB 〜 スイッチ ロ・コンセント(PF管) | 3本(IV1.6 黒・白・赤) |
| ボックスB 〜 ボックスA | 3本(白・返り線イ・返り線ロ) |
| ボックスA 〜 ランプレセプタクル ロ | 2本 |
| ボックスA 〜 引掛シーリング イ | 2本 |
欠陥になりやすいポイント
- PF管用ボックスコネクタの取り付け忘れ・緩みは施工の欠陥になる。
- スイッチ イ・ロと負荷の組み合わせ(イ→引掛シーリング イ、ロ→ランプレセプタクル ロ)を取り違えない。
- IV線の赤を接地側やW側に使わない。コンセントのW側には白。
- ボックスBの白・黒は2.0mm+1.6mm×2本で刻印「小」、返り線(1.6mm×2本)は刻印「○」。
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ほかの候補問題
※ 令和8年度(2026年度)の公表問題(一般財団法人 電気技術者試験センター)をもとに、当サイトが独自に複線図を作成しました。公式の図は転載していません。 寸法・電線の種類・使用する器具などの詳細は試験問題で指定されます。必ず本番の施工条件に従ってください。