候補問題No.7の複線図|4路スイッチ
第二種電気工事士 技能試験・令和8年度(2026年度)の公表問題 No.7 を、複線図に描き起こして解説します。
問題の概要
- ボックス2か所の問題です。電源側はVVF用ジョイントボックスA、もう一方は金属製のアウトレットボックスBです。
- ボックスAに3路スイッチ(S)、ボックスBにランプレセプタクル イ・ランプレセプタクル イ(施工省略)・4路スイッチ・もう1つの3路スイッチがつながります。
- 3か所(3路・4路・3路)のどのスイッチでもランプレセプタクル イ(2灯)を点滅できるように結線します。
- アウトレットボックスは、打ち抜き済みの穴にゴムブッシングを付けてケーブルを通します(施工の作業)。
施工省略:ランプレセプタクル イ(1か所)
複線図(当サイト作成)
白=接地側黒=非接地側赤=スイッチから負荷へ(返り線)青=旅行線(3路・4路スイッチ間)●=ボックス内の接続点
※ 公表図では電源が上から入りますが、この図では電源を左に置いています。施工省略のランプレセプタクルは配線が交差しにくいよう、右側の端子を受金として描いています。
電線の色は、回路上の役割で塗り分けています。図記号は見分けやすさを優先して一部簡略化しています(例:ランプレセプタクルは試験の図ではⓇですが、この図では丸に×で描いています)。実際に使う電線の色(ケーブルの心線色)は、試験問題の施工条件に従ってください。 公表された単線図は電気技術者試験センターのPDFで確認できます。
どのスイッチで何が点くか
- 3路スイッチ(S)・4路スイッチ・3路スイッチ(3か所のどれでも) → ランプレセプタクル イ(2灯)
複線図の描き方
- 電源の白(接地側)を、ボックスA・Bを経由して2か所のランプレセプタクル イの受金へつなぐ。
- 電源の黒(非接地側)を、電源側の3路スイッチ(S)の0番へつなぐ。
- 3路スイッチ(S)の1番・3番から、ボックスA・Bを経由して4路スイッチの1番・3番へ旅行線を2本つなぐ。
- 4路スイッチの2番・4番から、もう一方の3路スイッチの1番・3番へ旅行線を2本つなぐ。
- もう一方の3路スイッチの0番から、2か所のランプレセプタクル イの中心へつなぐ。
ボックス内の接続とリングスリーブ
接続点ごとに、集まる電線の太さと本数から、リングスリーブの大きさ・刻印と、差込形コネクタの種類が決まります。 どのボックスでリングスリーブ・差込形コネクタを使うかは、本番の施工条件で指定されます。 選び方の早見表はリングスリーブの選び方にまとめています。
ボックスAリングスリーブなら:小(刻印○)×2、小(刻印小)×2
| 接続点 | つなぐ電線 | リングスリーブ(刻印) | 差込形コネクタ |
|---|---|---|---|
| 非接地側(黒) | 電源(2.0mm)、3路スイッチ S(0番)(1.6mm) | 小(小) | 2本用 |
| 接地側(白) | 電源(2.0mm)、ボックスBへ(1.6mm) | 小(小) | 2本用 |
| 旅行線(3路S 1番) | 3路スイッチ S(1番)(1.6mm)、ボックスBへ(1.6mm) | 小(○) | 2本用 |
| 旅行線(3路S 3番) | 3路スイッチ S(3番)(1.6mm)、ボックスBへ(1.6mm) | 小(○) | 2本用 |
ボックスBリングスリーブなら:小(刻印○)×4、小(刻印小)×2
| 接続点 | つなぐ電線 | リングスリーブ(刻印) | 差込形コネクタ |
|---|---|---|---|
| 接地側(白) | ボックスAから(1.6mm)、ランプレセプタクル イ(受金)(1.6mm)、ランプレセプタクル イ(受金・施工省略)(1.6mm) | 小(小) | 3本用 |
| 旅行線(3路S〜4路 1番) | ボックスAから(1.6mm)、4路スイッチ(1番)(1.6mm) | 小(○) | 2本用 |
| 旅行線(3路S〜4路 3番) | ボックスAから(1.6mm)、4路スイッチ(3番)(1.6mm) | 小(○) | 2本用 |
| 旅行線(4路 2番〜3路) | 4路スイッチ(2番)(1.6mm)、3路スイッチ(1番)(1.6mm) | 小(○) | 2本用 |
| 旅行線(4路 4番〜3路) | 4路スイッチ(4番)(1.6mm)、3路スイッチ(3番)(1.6mm) | 小(○) | 2本用 |
| スイッチ〜負荷(赤) | 3路スイッチ(0番)(1.6mm)、ランプレセプタクル イ(中心)(1.6mm)、ランプレセプタクル イ(中心・施工省略)(1.6mm) | 小(小) | 3本用 |
電線の本数
| 区間 | 電線の本数 |
|---|---|
| 電源 〜 ボックスA | 2本(VVF2.0-2C) |
| ボックスA 〜 3路スイッチ(S) | 3本(0番・1番・3番) |
| ボックスA 〜 ボックスB | 3本(白・旅行線2本) |
| ボックスB 〜 4路スイッチ | 4本(旅行線4本。VVF1.6-2C×2) |
| ボックスB 〜 3路スイッチ | 3本(0番・1番・3番) |
| ボックスB 〜 ランプレセプタクル イ(各) | 2本 |
欠陥になりやすいポイント
- 4路スイッチは「1・3」と「2・4」が対になる。片側の旅行線を1番と2番のように同じ側に振り分けると、どれかのスイッチで点滅できない。
- 3路スイッチの0番に旅行線をつなぐのは誤り。0番には電源(黒)または負荷への線をつなぐ(上期試験の施工条件でも明記)。
- ボックスA〜B間は「白+旅行線2本」の3本。黒をボックスBへ送らない。
- アウトレットボックスは打ち抜き済みの穴をすべて使い、ゴムブッシングを付けてからケーブルを通す。
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ほかの候補問題
※ 令和8年度(2026年度)の公表問題(一般財団法人 電気技術者試験センター)をもとに、当サイトが独自に複線図を作成しました。公式の図は転載していません。 寸法・電線の種類・使用する器具などの詳細は試験問題で指定されます。必ず本番の施工条件に従ってください。