候補問題No.5の複線図|単相200Vコンセントと100V回路
第二種電気工事士 技能試験・令和8年度(2026年度)の公表問題 No.5 を、複線図に描き起こして解説します。
問題の概要
- 単相200Vの接地極付コンセント(20A250V)と、100V回路が混在する問題です。
- 200V側:漏電遮断器(BE)から VVF2.0-3C で接地極付コンセントへ直接つなぎます(ボックスなし)。3本のうち1本は接地線で、接地端子(ET)からコンセントの接地極へつなぎます。
- 100V側:配線用遮断器(B)から VVF2.0-2C でボックスに入り、ランプレセプタクル ロ・蛍光灯 イ(施工省略)・連用のスイッチ イ・ロとコンセントへつながります。
- 令和8年度上期の試験では、配線用遮断器・漏電遮断器・接地端子が5極の端子台(N・L/200V×2/ET)で代用されました。
施工省略:蛍光灯 イ、電源側・接地極(ED)
複線図(当サイト作成)
白=接地側黒=非接地側赤=スイッチから負荷へ(返り線)緑=接地線●=ボックス内の接続点
200V側の2本はどちらも非接地側(電圧側)なので、この図ではどちらも黒で描いています(上期試験では色別は問わない指定)。
電線の色は、回路上の役割で塗り分けています。図記号は見分けやすさを優先して一部簡略化しています(例:ランプレセプタクルは試験の図ではⓇですが、この図では丸に×で描いています)。実際に使う電線の色(ケーブルの心線色)は、試験問題の施工条件に従ってください。 公表された単線図は電気技術者試験センターのPDFで確認できます。
どのスイッチで何が点くか
- スイッチ イ → 蛍光灯 イ(施工省略)
- スイッチ ロ → ランプレセプタクル ロ
- コンセント(100V)→ 常に電源
- 接地極付コンセント(200V)→ 常に電源
複線図の描き方
- 200V側:漏電遮断器の2つの端子から、接地極付コンセント(20A250V)の電圧側2極へつなぐ。接地端子(ET)から緑の接地線をコンセントの接地極へ。
- 100V側:配線用遮断器のN(接地側)から白、Lから黒をボックスへ。
- 白を、ランプレセプタクル ロの受金・蛍光灯 イ・コンセントのW側へつなぐ。
- 黒を連用器具へ1本送り、スイッチ イ・ロの電源側とコンセントを渡り線(黒)でつなぐ。
- スイッチ イの負荷側 → 蛍光灯 イ、スイッチ ロの負荷側 → ランプレセプタクル ロ。連用器具へは4本(2心ケーブル×2)になる。
ボックス内の接続とリングスリーブ
接続点ごとに、集まる電線の太さと本数から、リングスリーブの大きさ・刻印と、差込形コネクタの種類が決まります。 どのボックスでリングスリーブ・差込形コネクタを使うかは、本番の施工条件で指定されます。 選び方の早見表はリングスリーブの選び方にまとめています。
ボックスリングスリーブなら:小(刻印○)×2、小(刻印小)×1、中×1
| 接続点 | つなぐ電線 | リングスリーブ(刻印) | 差込形コネクタ |
|---|---|---|---|
| 接地側(白) | 配線用遮断器 N(2.0mm)、ランプレセプタクル ロ(受金)(1.6mm)、連用器具へ(コンセントW)(1.6mm)、蛍光灯 イ(施工省略)(1.6mm) | 中(中) | 4本用 |
| 非接地側(黒) | 配線用遮断器 L(2.0mm)、連用器具へ(スイッチ・コンセント)(1.6mm) | 小(小) | 2本用 |
| スイッチ イ〜蛍光灯 イ(赤) | スイッチ イ(負荷側)(1.6mm)、蛍光灯 イ(施工省略)(1.6mm) | 小(○) | 2本用 |
| スイッチ ロ〜ランプレセプタクル ロ(赤) | スイッチ ロ(負荷側)(1.6mm)、ランプレセプタクル ロ(中心)(1.6mm) | 小(○) | 2本用 |
電線の本数
| 区間 | 電線の本数 |
|---|---|
| 漏電遮断器・接地端子 〜 接地極付コンセント(200V) | 3本(VVF2.0-3C(電圧側2本+接地線)) |
| 配線用遮断器 〜 ボックス | 2本(VVF2.0-2C) |
| ボックス 〜 ランプレセプタクル ロ | 2本 |
| ボックス 〜 スイッチ・コンセント | 4本(白・黒・返り線イ・返り線ロ。VVF1.6-2C×2) |
| ボックス 〜 蛍光灯 イ | 2本 |
欠陥になりやすいポイント
- 200Vコンセントの接地極に電圧側の線をつないだり、接地線(緑)を電圧側の極につなぐのは重大な誤り。
- 200Vの線を100V側のボックスに入れて接続しない(200V回路はボックスを通らない)。
- スイッチ イ・ロと負荷の組み合わせを取り違えない(イ→蛍光灯 イ、ロ→ランプレセプタクル ロ)。
- ボックスの白は4本(2.0mm+1.6mm×3)。リングスリーブなら「中」、上期試験ではこの4本の接続は差込形コネクタの指定だった。
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ほかの候補問題
※ 令和8年度(2026年度)の公表問題(一般財団法人 電気技術者試験センター)をもとに、当サイトが独自に複線図を作成しました。公式の図は転載していません。 寸法・電線の種類・使用する器具などの詳細は試験問題で指定されます。必ず本番の施工条件に従ってください。