候補問題No.11の複線図|金属管工事(ねじなし電線管)
第二種電気工事士 技能試験・令和8年度(2026年度)の公表問題 No.11 を、複線図に描き起こして解説します。
問題の概要
- 金属製のアウトレットボックス1か所の問題です。電源(VVF2.0-2C)・引掛シーリング(角形)イ・ランプレセプタクル ロ・スイッチ ロはVVFケーブルで、スイッチ イとコンセントへはねじなし電線管(E19)の中にIV線1.6mmを3本(黒・白・赤)通します。
- 電線管はねじなしボックスコネクタでボックスに固定し、管の端には絶縁ブッシングを付けます。令和8年度上期の試験では「金属管とボックスを電気的に接続すること(ボンド)は省略」と指定されました。
複線図(当サイト作成)
白=接地側黒=非接地側赤=スイッチから負荷へ(返り線)●=ボックス内の接続点
※ 公表図と同じく電源を左に置いています。引掛シーリング イは配線が交差しにくいよう、右側の端子を接地側として描いています。
電線の色は、回路上の役割で塗り分けています。図記号は見分けやすさを優先して一部簡略化しています(例:ランプレセプタクルは試験の図ではⓇですが、この図では丸に×で描いています)。実際に使う電線の色(ケーブルの心線色)は、試験問題の施工条件に従ってください。 公表された単線図は電気技術者試験センターのPDFで確認できます。
どのスイッチで何が点くか
- スイッチ イ → 引掛シーリング イ
- スイッチ ロ → ランプレセプタクル ロ
- コンセント → 常に電源
複線図の描き方
- 電源の白(接地側)を、引掛シーリング イの接地側・ランプレセプタクル ロの受金・金属管の白(コンセントのW側)へつなぐ。
- 電源の黒(非接地側)を、スイッチ ロの電源側と、金属管の黒(スイッチ イの電源側→渡り線でコンセント)へつなぐ。
- スイッチ イの負荷側から金属管の赤で戻し、引掛シーリング イへつなぐ。
- スイッチ ロの負荷側からランプレセプタクル ロの中心へつなぐ。
- 金属管の中は黒・白・赤の3本。施工条件の色の指定(白は接地側、黒は非接地側)に合わせて使い分ける。
ボックス内の接続とリングスリーブ
接続点ごとに、集まる電線の太さと本数から、リングスリーブの大きさ・刻印と、差込形コネクタの種類が決まります。 どのボックスでリングスリーブ・差込形コネクタを使うかは、本番の施工条件で指定されます。 選び方の早見表はリングスリーブの選び方にまとめています。
アウトレットボックスリングスリーブなら:小(刻印○)×2、小(刻印小)×1、中×1
| 接続点 | つなぐ電線 | リングスリーブ(刻印) | 差込形コネクタ |
|---|---|---|---|
| 接地側(白) | 電源(2.0mm)、引掛シーリング イ(接地側)(1.6mm)、ランプレセプタクル ロ(受金)(1.6mm)、金属管(IV白)→ コンセントW(1.6mm) | 中(中) | 4本用 |
| 非接地側(黒) | 電源(2.0mm)、金属管(IV黒)→ スイッチ イ・コンセント(1.6mm)、スイッチ ロ(電源側)(1.6mm) | 小(小) | 3本用 |
| スイッチ イ〜引掛シーリング イ(赤) | 金属管(IV赤)← スイッチ イ(1.6mm)、引掛シーリング イ(1.6mm) | 小(○) | 2本用 |
| スイッチ ロ〜ランプレセプタクル ロ(赤) | スイッチ ロ(負荷側)(1.6mm)、ランプレセプタクル ロ(中心)(1.6mm) | 小(○) | 2本用 |
電線の本数
| 区間 | 電線の本数 |
|---|---|
| 電源 〜 ボックス | 2本(VVF2.0-2C) |
| ボックス 〜 引掛シーリング イ | 2本 |
| ボックス 〜 ランプレセプタクル ロ | 2本 |
| ボックス 〜 スイッチ ロ | 2本 |
| ボックス 〜 スイッチ イ・コンセント(金属管) | 3本(IV1.6 黒・白・赤) |
欠陥になりやすいポイント
- 金属管の端に絶縁ブッシングを付け忘れる、ボックスコネクタのロックナットを締め忘れるなどは施工の欠陥になる。
- ボックスの白は4本(2.0mm+1.6mm×3)なのでリングスリーブは「中」。黒は3本(2.0mm+1.6mm×2)なので「小」。
- IV線の赤を接地側やコンセントのW側に使わない。W側には白。
- スイッチ イ・ロと負荷の組み合わせ(イ→引掛シーリング イ、ロ→ランプレセプタクル ロ)を取り違えない。
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ほかの候補問題
※ 令和8年度(2026年度)の公表問題(一般財団法人 電気技術者試験センター)をもとに、当サイトが独自に複線図を作成しました。公式の図は転載していません。 寸法・電線の種類・使用する器具などの詳細は試験問題で指定されます。必ず本番の施工条件に従ってください。