候補問題No.4の複線図|三相200V(電動機)と100V回路
第二種電気工事士 技能試験・令和8年度(2026年度)の公表問題 No.4 を、複線図に描き起こして解説します。
問題の概要
- 100V回路と三相200V回路がそれぞれ別のジョイントボックスを通る問題です。
- 三相200V側(ボックスA):漏電遮断器(BE)から VVF2.0-3C で入り、電動機(施工省略)と電源表示灯(ランプレセプタクル)へ分かれます。
- 100V側(ボックスB):配線用遮断器(B)から VVF2.0-2C で入り、引掛シーリング イと、連用のスイッチ イ・コンセントへつながります。
- 令和8年度上期の試験では、配線用遮断器と漏電遮断器は5極の端子台(N・L/T・S・R)で代用され、「S相は接地されている」「電源表示灯はS相とT相の間に接続」と指定されました。
施工省略:電動機(M)と接地(ED)、電源側
複線図(当サイト作成)
白=接地側黒=非接地側赤=スイッチから負荷へ(返り線)●=ボックス内の接続点
三相200V側は、赤=R相、白=S相(接地側)、黒=T相で描いています(試験の色別指定と同じ)。
※ 電源表示灯は配線が交差しないよう、右側の端子を受金(S相・白)として描いています。
電線の色は、回路上の役割で塗り分けています。図記号は見分けやすさを優先して一部簡略化しています(例:ランプレセプタクルは試験の図ではⓇですが、この図では丸に×で描いています)。実際に使う電線の色(ケーブルの心線色)は、試験問題の施工条件に従ってください。 公表された単線図は電気技術者試験センターのPDFで確認できます。
どのスイッチで何が点くか
- スイッチ イ → 引掛シーリング イ
- コンセント → 常に100V
- 電源表示灯 → S相〜T相間(200V)に常時接続。漏電遮断器が入っている間は点灯
- 電動機 → R・S・T の三相200V
複線図の描き方
- 100V側:配線用遮断器のN(接地側)から白、Lから黒をボックスBへ。白は引掛シーリング イの接地側とコンセントのW側へ、黒はスイッチ イの電源側とコンセントへ(器具の中で渡り線)。
- 100V側:スイッチ イの負荷側から引掛シーリング イの非接地側へ。
- 200V側:漏電遮断器のR(赤)・S(白)・T(黒)を、それぞれ電動機のR・S・Tへ、ボックスAで同じ相どうしをつなぐ。
- 200V側:電源表示灯をS相とT相の間につなぐ。S相は接地側なので、受金ねじ部にはS相の白をつなぐ。
- 100V回路と200V回路の電線は、ボックスの中で混ぜない(別々のボックスで接続する)。
ボックス内の接続とリングスリーブ
接続点ごとに、集まる電線の太さと本数から、リングスリーブの大きさ・刻印と、差込形コネクタの種類が決まります。 どのボックスでリングスリーブ・差込形コネクタを使うかは、本番の施工条件で指定されます。 選び方の早見表はリングスリーブの選び方にまとめています。
ボックスB(100V)リングスリーブなら:小(刻印○)×1、小(刻印小)×2
| 接続点 | つなぐ電線 | リングスリーブ(刻印) | 差込形コネクタ |
|---|---|---|---|
| 接地側(白) | 配線用遮断器 N(2.0mm)、引掛シーリング イ(接地側)(1.6mm)、連用器具へ(コンセントW)(1.6mm) | 小(小) | 3本用 |
| 非接地側(黒) | 配線用遮断器 L(2.0mm)、連用器具へ(スイッチ・コンセント)(1.6mm) | 小(小) | 2本用 |
| スイッチ イ〜引掛シーリング イ(赤) | スイッチ イ(負荷側)(1.6mm)、引掛シーリング イ(1.6mm) | 小(○) | 2本用 |
ボックスA(200V)リングスリーブなら:小(刻印小)×1、中×2
| 接続点 | つなぐ電線 | リングスリーブ(刻印) | 差込形コネクタ |
|---|---|---|---|
| T相(黒) | 漏電遮断器 T(2.0mm)、電動機(施工省略)(2.0mm)、電源表示灯(1.6mm) | 中(中) | 3本用 |
| S相(白・接地側) | 漏電遮断器 S(2.0mm)、電動機(施工省略)(2.0mm)、電源表示灯(受金)(1.6mm) | 中(中) | 3本用 |
| R相(赤) | 漏電遮断器 R(2.0mm)、電動機(施工省略)(2.0mm) | 小(小) | 2本用 |
電線の本数
| 区間 | 電線の本数 |
|---|---|
| 配線用遮断器 〜 ボックスB | 2本(VVF2.0-2C(N・L)) |
| ボックスB 〜 引掛シーリング イ | 2本 |
| ボックスB 〜 スイッチ・コンセント | 3本(白・黒・返り線) |
| 漏電遮断器 〜 ボックスA | 3本(VVF2.0-3C(R・S・T)) |
| ボックスA 〜 電動機 | 3本(VVF2.0-3C) |
| ボックスA 〜 電源表示灯 | 2本(S相・T相) |
欠陥になりやすいポイント
- 電源表示灯をR相とS相の間など、指定と違う相の間につなぐと誤り。施工条件の「S相とT相間」を必ず確認する。
- 電源表示灯の受金ねじ部に黒(T相)をつなぐと極性の誤り。接地側のS相(白)を受金へ。
- 200V側でR・S・Tの色(赤・白・黒)を取り違えると、色別の指定違反で欠陥になる。
- 配線用遮断器(端子台)のNに白をつなぐ指定を忘れない。
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ほかの候補問題
※ 令和8年度(2026年度)の公表問題(一般財団法人 電気技術者試験センター)をもとに、当サイトが独自に複線図を作成しました。公式の図は転載していません。 寸法・電線の種類・使用する器具などの詳細は試験問題で指定されます。必ず本番の施工条件に従ってください。